パワハラの実態と対処の方法

介護施設での仕事は利用者への介助が主な内容ですが、職員同士の連携が仕事の質を大きく左右します。
また、多くの施設は責任者である施設長の下に職員を束ねる主任クラスの役職、そして一般の職員という組織構造です。
そのため、仕事の中で上下関係に起因するトラブルが起きやすく、パワハラに発展するケースも少なくありません。パワハラは主に目上の役職の人からかけられる仕事上の圧力を意味しますが、介護の仕事においてはスケジュールの急な変更や介助作業の押しつけなど、仕事の質の低下に繋がる圧力が多い傾向があります。
そのため、パワハラが常態化すると介護施設全体の雰囲気が悪くなり、利用者に実害が生じる可能性があるので早急な対処が求められます。

パワハラへの対処は当事者より上の役職に状況の解決を求めるのが無難な方法ですが、介護施設では最高の役職である施設長がパワハラの当事者であるケースも存在します。
そのような場合、施設を運営している会社の上層部を頼ることになります。
また、市町村の福祉関係の窓口に施設内で起こっているパワハラの実状を伝えるのも効果的な対処法の一つです。
介護施設は地域の高齢者福祉に深く関わることから、自治体が運営状況を正しく把握する必要があります。
パワハラなどのトラブルが生じていると自治体の評価に影響するので速やかな対処を行うのが普通です。
運営会社による対処が納得出来ない場合は迷わずに自治体を頼るのが事態を改善させるための工夫になります。